Siam Shade/知りたがり症候/ギターリフを弾いてみました。

Editor : Taiyo Hatta (paranoa)

今回はもう解散してしまった日本のハードロックバンドSiam Shadeの楽曲「知りたがり症候群」のギターリフを弾いてみたいと思います。
実は僕は高校時代、このシャムシェイドの大ファンでした。
メジャーデビュー前から知っていて周りの知人に「この後必ずメジャーデビューするバンドがいる!」
なんて言いふらしていたのを思い出しますね。
それほどカッコいい!と当時は夢中でした。
シャムシェイドが(事務所が?)シングルカットに選ぶ楽曲はとてもキャッチーで悪く言うと売れ線です。
なので世間ではさわやかロックバンドみたいに思われているみたいですが。。
本当の真骨頂は骨太で男臭いハードロックなんですね。
実際カップリングナンバーやアルバム曲の中ではハードで骨太なハードロックナンバーが満載です。
Dream Theater、Rushなど、プログレッシブな音楽に影響されており変拍子を多用するなど、とにかくテクニカル。
バンド自体の演奏レベルも恐ろしく高いバンドです。
この「知りたがり症候群」はアルバムの中の一曲で有名な楽曲とは言えませんが僕個人が「カッコいいリフだなぁ〜」と思いセレクトしてみました!








こちらが実際の楽曲になります。
ハードでカッコいいリフですよね。
この曲は何でも知りたがる人達とかマスコミを皮肉った曲なんですよね。
こういった社会批判をテーマにした皮肉まじりの歌詞もけっこう多かったりします。
骨太な楽曲に、社会に対しての痛烈な批判を合わせた男臭い音楽がシャムシェイドの魅力の一つと言えるんじゃないでしょうか。
当時頑張ってコピーしてみたんですがとにかく難しく、随所に速弾きのオンパレード。
今でも全部弾ききるには相当練習しないと弾けそうにないというのが正直な所ですね汗


ギターリストのDAITAさんはとにかくテクニカルなんです。
ジョン・ペトルーシ、アレックス・ライフソン、エリック・ジョンソン、
スティーヴ・ヴァイ、ジョー・サトリアーニ、ザック・ワイルドなどに影響を受けていて、
変拍子・速弾き・タッピング・フィンガーピッキング・アーミングプレイなどなんでもござれ。
ギターを弾きはじめの頃は一日8〜10時間毎日練習していたみたいです。
練習をコツコツできるというのも僕は才能だなと思います。





こちらがタブ譜になります。(クリックすると大きくなります)

音色はハードなディストーションサウンド、ピックアップは当然リアで弾きましょう。
メサブギーアンプのナチュラルなディストーションサウンドで荒さのない太く奇麗な粒立ちのディストーションサウンドはDAITAさんならではの音色だと思います。
こういったリフはブリッジミュートのミュート感が肝心でここで16分の切れを出してるんじゃないでしょうか。
少し深めにミュートを入れタイトな音色になるよう右手のコントロールが必要です。
タブ譜に「M」と書いてある箇所がブリッジミュートを入れる箇所なので確認してみてください。
それとディストーションサウンドで箇所箇所に入れるとカッコいい演奏法が「ピッキングハーモニクス」という演奏法です。

通常よりもピックの先端がほとんど出ないようにピックを持ち、
ピッキングしたと同時に親指の腹も弦に当たるようにピッキングします。
これがうまくヒットすると「キュイーン」と原音よりも一オクターブ上のピーキーな高音が出ます。
これをピッキングハーモニクスというんですが僕の演奏動画でも入れたら気持ちいいなっと思った所に何カ所かこのピッキングハーモニクスを入れて演奏しているので確認してみてください。





こちらが演奏動画になります。



このリフ、奇麗に弾けると非常に気持ちイイです。
複雑に動くリフですが弾き慣れれば難しくはないと思います。
ただ弾く前に押さえておくべきポイントがいくつかあるので、ある程度行程を経てトライする方がイイかもしれません。
今は世間的にテクニックをひけらかすと古いと思われてしまう時代かもしれません。
そのため、ギターヒーローのようなカリスマが今はいないのかもしれませんが、とてもコアでマニアックでプロフェッショナルな音楽はこの時代にあったなと思います。
っという事で今回は「知りたがり症候群」のリフについての解説でした!
是非挑戦してみてくださいね!

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