U2/oneのメインリフを弾いてみよう!

Editor : Taiyo Hatta (paranoa)

今回のリフ紹介はU2の名曲「One」のメインリフを紹介したいと思います。
「One」が収録されているアルバム「アクトン.ベイビー」は1980年代に打ち出したU2の音楽性とは対極的な新しい音楽性を初めて打ち出したアルバムと言えると思います。
それまでのストレートなロックサウンドから一変して打ち込みを駆使したダンスビートの曲調や、効果音的な派手なエフェクトでデジタルミュージックの要素を盛り込んだ楽曲等、新しい音楽性を打ち出したアルバムです。
東西冷戦崩壊後の混沌とした世界情勢や、湾岸戦争など、時代背景をスタイリッシュに捉えた作品でもあります。
この楽曲「One」は2006年にR&BシンガーのMary J. Bligeと共演という形でカヴァーされています。
渋みの効いたギターリフが印象的ですよね。









「The Edge独特のピンキング奏法」

僕が若かりし頃、もっとも多大な影響を受けたギタリストがU2のギタリストThe Edgeなんです。
しかし当時どうしても分からなかったのがあのエッジ独特のピッキング音。
エッジだけにエッジの立っている笑
彼のギターアレンジ全てが、強調性のある音として抜け出てくる謎。
コピーをしても同じ音にならないんですよね。
当時は分からず、自分なりに近い音色で鳴るピッキング方法を考たりもしました。
ピックを使わず爪を使って弦に叩き付けるようにしてピッキングしたりしてました。
あれはあれで僕にしか出せない面白いピッキングの音色にはなっていたんで面白いですね。
最近調べていてやっと分かったんですがハーディムのピックを横向きにして演奏しているんだそうです!
実際に弾いてみて音を聴いて納得!
通常弦に対して垂直水平になるようにピッキングするのがスタンダードですが。。


弦に対して鋭角に刃を立てるようにピックを立て、下から上に引っ掛けるようにアップピッキングすると「ツキュン!」とピーキーな独特のエッジの立ったピッキング音が出るんですね。
こうやってたのか〜。。
長年の疑問がいま解決してしまいましたね笑




こちらが「ONE」の演奏動画になります。


あれだけエッジのピッキングに対して語っておきながら「One」はフィンガーピッキングなのでピックを使いません汗
原曲での音色は太く丸いハムバッカーサウンドのリア、もしくはフロントピックアップで演奏していると思います。
クランチサウンドでの弱音のフィンガーピッキング。
クリーントーンの中にも割れた音色がピッキングの強弱で表れ音に湿り気をだしています。
歪みが若干割れ気味に聴こえるのでフロントピックアップで演奏してるかもしれませんね。。

こちらがタブ譜になります。

このリフで僕なりに感じたポイントは2つ。
一つは音が切れないという事です。
ルート音を押さえながらフレーズを弾く割に、ルート音も次のルート音まで音が切れないので最初から最後まで休符がありません。
コードのつなぎ目、ルートを押さえながらフレーズを弾く際、左手が浮いて音が切れないように注意してください。

もう一つはアクセントは極力つけないように演奏してください。
このリフはギターリスト的な臭みがないのでどこかにアクセントを作るような事はせず終止柔らかいイメージで演奏するとフワッとすると思います。
プリング、ハンマリング、フィンガーピッキングの音量を一定に保つように演奏を心がけてください。
ハンマリング、プリングを多用したリフで右手のピッキングを入れる箇所も独特です。
タブ譜の音符上部にチェックマークを付けておきました。チェックマークの部分をピッキングするようにしてください。
フレーズ自体はシンプルですがカッコ良く演奏するのはけっこう難しいです。
動画とタブ譜を併用して是非チャレンジしてみてくださいね!

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