Raul Midon/ State Of Mindのギターリフを弾いてみよう!


Editor : Taiyo Hatta (paranoa)
今回はラウルミドンと言ったらこの曲、『Stateof mind」」のギターリフに挑戦したいと思います。
ラウルミドンはアメリカのミュージシャン、シンガー、ギタリストです。その卓越したギターテクニックにソウルフルで甘美な歌声、さらにマウストランペットの技術もあり、youtubeでそのライブ映像を見ると度肝を抜かれてしまいます。
ぼくはこの楽曲「State of mind」をたまたまラジオで聴いて衝撃を受けました。
「どうやってこんなギターを弾いているんだろう?」と当時はまるで分からなかったんですが今はyoutubeがありますからね。
全盲の方なんですが、それゆえに独特のギター奏法をするんですね。
たった一人でギター、パーカッション、歌、トランペットと弾き分ける凄腕のミュージシャンです。
僕もギター一本であらゆるグルーブを再現する「ワンマンリズムセクション」を勉強している身なので何か共通点や取り入れられるテクニックがあるかもしれません。
どのようなコンセプトで演奏しているのか僕なりに調べてみました。





さて、このState Of Mindの演奏法についてです。
コードはいたってシンプル。
ですが演奏が独特なのと僕が感じたのはベースのスラッピングと同じ考え方で作られているように思いますね。
左手のコードを抑える際に多用しているゴーストノート。
16Beatの細かなリズムが左手のゴーストノートと右手タッピングのコンビネーションでとてもリズミカルに表現されています。
ベースのスラッピングと考え方は同じで休符の部分、裏拍に常にゴーストノートをおいているんですね。
ただそれが本人が演奏している音を聴くとミュートが上手くもの凄いキレ!
演奏法も理解しどういったコンセプトで演奏されているのか理解しても本人ほどキレを出すまでには至りませんでした。
それだけ弾きこんで根付いているテクニックなんだと思います。この他の楽曲を聴いてもRaulMidon節というか、一貫したミュートやゴーストノートのキレがありますね。
この演奏方で勝負しているのがよくわかります。
こちらがタブ譜になります。
 クリックすると大きくなります。ご確認下さい。
それでは解説です。
 タブ譜の中に「T」という表記があります。
 これは「タッピングハーモニクス」の事です。

タッピングハーモニクスは指板上の弦を指で叩く奏法の事です。
 このテクニックには色々な演奏する上でのロジックがあります。
 細かな記事は師匠であるAcousphere奥沢茂幸師匠が細かく解説して下さっています!
タッピングハーモニクスの解説








 続けてタブ譜の中の表記に「G」という表記がありますね。
 これは「ゴーストノート」を示しています。
演奏の方法ですがこちらは左手のテクニックになります。


右手のタッピングと左手のゴーストノートが絶妙のタイミングで入ってきているんですね。
このゴーストノートはRaulMIdonさんの場合タッピングに近いほどパーカッシブルに左手で叩いています。
むしろ左手タッピングと表記した方が良かったかもしれませんね汗




右手のタッピング同様左手も弦から空間を空け叩き付けるように弦に触れます。
ここが一番難しいと感じた所なんですが、叩き付けたからといって実音は出さないように気をつけましょう。
つまり勢い良く弦を叩くのにミュートした「パコッ」という音を出さなければならないので難しいです。 ここで実音がでてしまうとキレがなくなります。
正直、実際の楽曲のスピードで演奏すると実音がでてしまいかなり四苦八苦してしまいました。
この左手のタッピング、ないしはゴーストノートがこの楽曲のキレを左右する部分だと思います。
それではこちらが演奏動画になります。

左手、右手の動きがよく分かるように動画を作りました。
スローバージョンも収録したのでタブ譜と照らし合わせながら練習してみてください。
演奏法が独得で実際の楽曲に近い演奏をするにはゆっくり練習する必要があると思います。
左手、右手のコンビネーションがなじむまで弾きこんで、それから徐々にスピードを上げていく練習が効果的だと思います。
面白いアレンジメントだと思うので是非挑戦して下さいね!
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