Greenday/I walk aloneのトレモロリフの解説

Editor : Taiyo Hatta (paranoa)

Greendayは誰もが知るアメリカのパンクロックバンドです。
70年代に勃発したパンク・シーンの精神を継承しながら、それをよりポップにアレンジし、多くの若者を魅了してやまないグリーン・デイ。
実際僕の周りでもGreendayを敬愛している人達は多いです。
僕自身はパンクは聴かないけれどGreendayはよく聴いていました。
パンクというジャンルでは収まらない抜群のポップ・センス。
彼らに影響を受けて音楽を始めた若きキッズも沢山いる事でしょう。
今回はGreendayのI walk aloneのリフに挑戦してみたいと思います!







何か夢を持つ人なら必ず孤独感を感じる、一人で歩いていく孤独を歌った曲なんですが前向きです。
曲調もそれとリンクしてて叙情的でカッコいいですよね。
さて、今回のリフは冒頭から常に流れているジェット音のような音色。
リフと言っていいのか分かりませんが、僕はこういったアプローチのアレンジが非常に好きなんです。
まっすぐ分かりやすいギターリフもカッコ良いですが、こういうリフはセンスを感じてしまうのです。
このリフには「トレモロ」と言われるエフェクターを使用します。
ですが普通に楽器屋さんに置いてあるエフェクターでこの音色が出せるトレモロは少ないと言えるでしょう。
僕もバンド、サポート時代トレモロのエフェクターを使ってのアレンジメントを多用していたんですが、用途はもっと違う使い方でした。
どちらかというと断続的な音色を浅くかけ色気を持たせるような使い方だったんですが。

このI walk aloneでのトレモロはかなりエグイかかりかたをしています。
そして根本的に波系の形が一般的に使用されるトレモロとは少し違うんです。
ギターリストが望む波形のトレモロは、フェンダー社のアンプに組み込まれている「ヴィブラート」の音色をイメージしてみな選んでいるように思います。
市販のトレモロは方向性的にフェンダーアンプをモデリング、基調とした音色の物が多く、それとは違う波形のトレモロは需要が少ないのかあまり見る事はありませんでした。一時探しましたが2機種だけしか見つけられませんでしたね。


上の画像に書いてある波形を見て下さい。
2パターンの波形がありますよね。
上の波形は一般的に多く使用されるトレモロの波形です。
下の波形はI walk aloneのリフでも使用されている断続的な波形です。

上の波形しか対応していないペダルは多くあり、その波形で下の波形のような音色を作ろうと思っても、近い感じにはなりますが厳密に同じかかり具合にはなってくれません。
下の波形に対応したトレモロペダルは僕が探した中だと「Custom Audio Japan Twin Tremolo」辺りは同じ効果を出す事ができると思うんですが。
ラックシステムやDTM、マルチエフェクターには波形をいじれるトレモロが大体入ってそうなのでデジタル向けの音色なのかもしれません。

こちらが演奏動画になります。


演奏自体は非常にシンプルです。
4分でパワーコードを弾く簡単なアレンジです。
このトレモロの効果を生かすにはあまり細かなフレージングはまず合わないんだと思います。
でも下手なリフより存在感ありますよね。
ライブでの演奏ではきっと異世界に誘ってくれそうなほど強烈な音色だと思います。
僕も以前はアレンジメントに組み込んでみたい!
と思っていて結局一度も組み込めなかったんですが機会があればこういった音色をかましてド派手なサウンドメイクしてみたいですね笑
ギターアレンジの一アイデアにピンときたら是非使ってみて下さいね!

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